<エピソード その1>
父の命日にお墓参りに行くとお寺に着いた途端に携帯が鳴りました。
出てみると「以前10年位前に、ペット肖像画を描いていただいた者ですが
あの後に一緒に住んでいた子(ワンちゃん)が亡くなったので、
また同じように描いていただけますか?」とのこと。
「もちろん描かせていただきますが、
価格が変わっていますが大丈夫ですか?」とお伺いすると
「大丈夫です。お願いします。」とのことで、
後日、直接写真をお嬢さんと一緒に持って来て下さいました。
そして私は忘れてしまっていたのですが、
「以前絵を頼みに来た時に話しましたが、
お父様が亡くなられた日とうちの父が亡くなった日が
全く同じ日だったんですよ。」
と話してくださいました。
年月日まで同じ日だったらしく、
それをお聞きして父の命日の日にお寺に着いたと同時に、
注文のTELが鳴ったことを思い出し、不思議なご縁を感じました。
そして10年前とは住所も連絡先も違っていたのに、
お嬢さんがSNSで探して下さったそうです。
「以前描いて下さった前の子の横に、
同じように飾りたいので同じ大きさでお願いします。」と云われたので
「以前とは価格が変わっていますがそれでも良いですか?」
と再確認して(なぜなら絵に込める内容も大きくなっているので価格がかなり変わっていたからです。)
「お願いします。」
とのことで、心を込めて描かせていただきました。
そして完成して連絡させていただいたところ、お嬢さんと再び来て下さり、
額の箱の蓋を開けたと同時に涙を流されました。
「○○だぁ。」涙を流されながら微笑まれました。
そして、思い出話をお聞きしながら、
私は潜在意識のことをお話ししているのでペットロスに陥らないように、
亡くなったワンちゃんの気持ちも含めお話しさせていただきました。
だからと云って急に
「わかりました。悲しみません。」と180度変われませんが
絵の中のワンちゃんと心の事について、
少しでもわかっていただくことは大きく違うと思っています。
絵を注文頂くということは、ただ肖像画を描いてお渡しするだけとは、
私の場合は意味が違うと感じています。
決して本人の代わりにはなりませんが、
大切な家族が絵の中に蘇り絵の中からいつも大好きだった家族を見守り、
絵と共に「メッセージ」もお届けすることにより
ご家族の心が少しでも癒される。
そんなお手伝いをするのが、ペットアート肖像画を描くことと想っています。
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